「入居者やスタッフとうまくやれるか不安」〜【介護1年生の編集者が調べてみたVol6〜】
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介護施設や自宅での介護、介護について調べたり、介護を考えるきっかけになったことなどの体験談、マンガ記事をお届けします。

入居者やスタッフとうまくやれるか不安

介護についてまだまだ知らないことがいっぱいの介護カレンダー編集部員の私。もっともっと「介護」や「高齢者施設」について勉強して、わかりやすい情報をお届けしようと、ただいま、勉強中です。

介護カレンダーの介護施設探しの体験談には、「スタッフが優しく対応してくれて安心できる」「他の入居者と交流できて明るくなった」などという意見と共に、「スタッフからきつい言葉を投げられた」「他の入居者とうまくやっていけるか不安」などという声が寄せられています。

介護施設探しの体験談(介護カレンダー)

今回は、施設で働くスタッフや生活する人たちの様子を入居前に知るためにどんな方法があるのかを調べてみました。

■ 入居前に施設見学をする

入居したい(してもいい)と思う施設が見つかったら、ご本人と一緒にぜひ見学に出かけ、施設の雰囲気やスタッフの動きや入居者の様子をじっくりと確認してください。なかには食事や入浴などの時間の見学を忙しいからといって断る施設もあるようですが、「忙しい時間のスタッフの対応こそ見ておいた方がいい」と、家族が老人ホームに入居している介護カレンダー編集部員が言っていました。

それ以外にも見学の際は、「『スタッフが元気よく挨拶をするか』『水回りが清掃されているか』などをチェックするといいよ」「施設入居後に家族との窓口となる施設長の人柄や相性も見ておいてね」というアドバイスがありました。

■ 体験入居を利用する

多くの施設では、入居前の「体験入居」を実施しています。
「体験入居」では、数時間の見学ではわからない、一日の生活の流れやリズム、食事や入居時の介助など、施設見学だけではわからないことをさまざまな観点から確認することができます。

施設が提供する食事内容や居室の居心地などは、実際に生活してみなければわかりません。「体験入居」を経て、納得して入居を決めるかたもいれば、「ここは合わない」と入居を見直すかたもいるようです。

期間や費用は施設によって異なりますから、気になる施設があったらぜひ「体験入居」に申し込んでみてください。

■「重要事項説明書」を読み解く

老人ホームの「重要事項説明書」は、施設が開設を届け出た自治体のWEBサイト、例えば東京都に届けを出している施設なら東京都福祉保健局のWEBサイトで、各施設の「重要事項説明書」を確認することができます。

もし職員の様子を知りたい場合は、「重要事項説明書」の「従業者に関する事項」を確認します。ここには、職員の人数と職種、勤務形態や職員がもっている資格、夜勤宿直体制などが記載されています。特に注目すべきは、従業者の勤続別年数。働きやすい職場は、当然勤続年数の長いベテラン職員が多いはずですし、働きづらいなど何か問題がある場合は、勤続年数の浅い職員の比率が高くなります。

入居者について知りたいときは、入居者の介護度別・年齢別入居者数、平均年齢が参考になります。例えば、入居しようとするかたが要支援1なのに要介護度が4、5のように高い人が多かったり、70歳になったばかりなのに、施設の平均年齢が80代後半だったり(もちろんお元気なかたもいらっしゃるでしょうが)。

入ってみてやっぱり違うと思わないように、見学や体験入居の前にできる限り施設についての情報を集めておくことは大切かもしれません。

※「重要事項説明書」を掲載しているページは各自治体にご確認ください。

■ 専門家に相談する

施設を探すときは、地域包括支援センターとケアマネジャー、ソーシャルワーカーなど、やはりたくさんの施設を見てきているプロが頼りになります。最近増えている老人ホーム紹介所を上手に利用するのもお勧めです。

老人ホームを探そうと思った際に、最初にすること【老人ホームの選び方 vol2】
老人ホーム探しの相談先「病院のソーシャルワーカー」「老人ホーム紹介センター」とは?【老人ホームの選び方 vol3】

専門家ではないけれど、実際に家族が施設に入居している人の体験談や口コミはとても参考になります。介護カレンダーの「介護施設探しの体験談」にも参考になる体験談がたくさんあります。

介護施設の入居者やスタッフのことを知るための4つの方法は?
1)施設を見学する。
2)体験入居を利用する
3)重要事項説明書を読み解く
4)専門家に相談する

まとめ

家族が長い時間を過ごすことになる介護施設。できることなら笑顔で過ごしてほしい。介護カレンダーに関わるようになって、そう考えるようになりました。
自分の親のことを考えても、まだ、具体的なイメージはわきませんが、いつか来るその日のために、情報を収集し、家族が穏やかに笑顔で過ごせる施設を探したいと思っています。

その日のために私の勉強は続きます。


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