金銭的な負担は増えても祖母の暮らしが安定すればトータルではメリットが大きい│シニアカレンダー

高齢化によって普段の生活が送れなくなったことです。

自宅で寝たきりになってしまい、常時面倒を見られる家族がいなくなってしまったことが大きな要因になります。一緒に暮らしていた家族が就業する年齢になり自宅を離れて暮らしたり、進学のために都内へ引っ越したりなど協力体制を維持できなくなりました。

事前に本人も了承しておりましたし、現実に介護ができなくなったため、親族と親せきが話し合った結果、介護付き有料老人ホームに入居してもらうことになりました。

施設の探し方

自宅から通える範囲で探しました。施設の充実や自宅から近いことが、最終的に選んだ決め手となりました。

主に父と母が探しましたが、病院のケアワーカーや役場関係などの助言も多く役立ったそうです。

最終的な候補をいくつかピックアップして、父母が休日に見学へ行き、さらに祖母本人も見学して良さそうなところを選びました。

自宅からも行ける範囲になりますので、困ったときだけではなく、普段も誰かしら顔を見せに足を運ぶような体制になっています。

入居の手続き、ステップ

ケアワーカーにピックアップしてもらった施設と、自分たちで口コミなどを見ながら探した施設を検討しました。その後見学に訪れてパンフレットなどを集めて、親族で検討したのです。

入居する介護付き有料老人ホームを決定後、具体的な話し合いに進み、たまたま部屋に空きがあったので、準備をして約2カ月後に引っ越しました。

父と親族の二人が保証人となり契約、月々の支払いなどの手続き後、入居しました。

入居して良かったこと

祖母の具合が悪かったり風邪をひいて熱があったりしても、家族がどうしても出かけなくてはいけないときには心の負担が大きくありました。

しかし、現在はホームのスタッフが面倒を見てくれますし、風邪などを引いたときには連絡をくれます。そういう健康面や付き添い面で頼りになることは、大きなメリットであり祖母本人の負担も減ったようです。

距離感は、多少開きましたがお互いの生活を尊重し定期的に顔を見に行けるために良好な関係になりました。

入居して大変だったこと

やはり金銭面では苦労が多いようです。
補助金や保険料では賄えない部分も発生するために、金銭的な負担はどうしても増えてしまいます。

しかしそれは自宅でヘルパーをお願いしても同じことなので、祖母の暮らしが安定してくれればトータルではメリットがあると思っています。

このように考えられるようになる前は、有料老人ホームに入居させてしまうという心苦しさがあったことが本音です。

家族が健在なのに有料老人ホームに押し込んでしまうみたいで、心が一時期重くなったのは事実です。

入居を検討しているかたへのアドバイス

家族みんなの生活を考えれば、施設に入ることはお勧めできます。

それは自宅では面倒を見られなかったり、什器の関係やスペースの問題で介護するのが大変だったりということがあり、必ずしも万全の体制に整えられるとは限りません。足腰が弱くなってきた場合には手すりなどの設置も必要ですし、バリアフリー化なども考えなくてはいけません。

また常に自宅に誰かがいて、もしものときには対応をしなくてはならないなど、家族の負担がなくなります。本人も寂しさはあったそうですが、有料老人ホームの中で友達もできて、現在は穏やかな気持ちで過ごしていると言っておりました。

＜参考＞入居時にかかった費用と月々かかる費用

初期費用は大体350万円から400万円の間だと聞いています。
入居一時金の他に、引っ越し費用や什器等の生活必需品を持ち込むための設置費用、電気使用料金などの料金が別途30万円程度かかったそうです。

月額の料金は約18万円だそうですが、何かあったときは追加費用が発生します。
数カ月に一度病院に行くときなどは、車両運転代金や付き添い料金が数万円追加で発生すると聞いています。
※体験談による、利用者の施設入居時の情報です。

★有料老人ホームについて知りたいかたは、こちらをご覧ください。

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