変異ウイルス「デルタ株」の猛威、全国的な感染の急拡大などが影響しているとみられている。
厚生労働省は2021年8月25日、全国の高齢者施設でこれまでに発生した新型コロナウイルスのクラスターの件数が、23日0時までの時点で1837件にのぼったと発表した。
直近1週間の発生件数は34件。前週の報告から2倍以上に増えた。30件台となるのは、東京都などに3回目の緊急事態宣言が発令されていた6月7日の週以来となる。
有識者で構成するアドバイザリーボードは25日の会合で、「高齢の感染者や高齢者施設のクラスターも増加している」との分析を公表。基本的な対策の徹底を改めて求めたほか、人との接触機会を避けるなど「命を守るために必要な行動を」と重ねて要請した。
あわせて「今後、お盆やお盆明けの社会活動の増加の影響もあり、感染者数が更に増加してくる可能性もある」と警戒を呼びかけた。
田村憲久厚労相は会合で、「医療体制をどう確保するかが課題。国民の命を守れるよう、都道府県としっかり協力して取り組みを進めていく」と強調した。
情報提供元:介護のニュースサイトJoint