入居一時金として2,500万円。予定より高額だったので、その後どう節約するかを検討した【介護施設探しの体験談】

入居一時金として2,500万円。予定より高額だったので、その後どう節約するかを検討した【介護施設探しの体験談】
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千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス所長、老人ホームアドバイザーである石田治男さんが「老人ホーム」を探す際の考え方や欠かせない知識、実践的なテクニックを教えてくれました。また、家族や親戚などを老人介護施設へ入居させた経験がある方の体験談も紹介します。

ご本人もご家族も希望する条件にかなった老人ホームが見つかったものの、入居一時金は2,500万円。それ以外にも介護費用や健康管理金などがかかり、想定の金額を大きく超えました。その後の課題はどう節約するかだったとT.K.さんは話します。

入居一時金として2,500万円。予定より高額だったので、その後どう節約するかを検討した

【プロフィール】
<入居者>祖父
<施設種類>介護付有料老人ホーム(入居時自立)
<入居年齢>80代以上
<介護度>自立
<入居期間>2015年11月〜
<居住地域>静岡県
<話を聞いたかた>孫

※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

入居者との関係

祖父です。

入居のきっかけと理由

自宅がバリアフリー化しておらず、玄関や勝手口に大きな段差があるため、足腰が弱っている祖父には危険と判断したためです。

外出のため自宅から外に出るにも毎回数分かかってしまい、足腰の調子がよくスムーズに出られるとしても、誰か見守っていなければいけません。手で捕まれる部分はありますが、風が強い地域なので不安でした。

またトイレの問題もあります。部屋から近いとはいえ、部屋から出て2枚の扉を開閉する必要があるので、たまに間に合わないことがあります。祖父には失敗したくないという気持ちもありました。

施設の探し方

高級と呼ばれる介護施設だけでなく、市内や隣接する市にある施設全て検討しました。

家族の希望は、部屋から外が見えること、周辺環境が良いことです。本人の希望はベランダと個室があることだったので、数カ所に絞り込まれました。

突出して裕福ではありませんが、費用が払えること、こちらの希望をすべて叶えてくれることから、入居ホームを決めました。

自宅にいたときは決まったルーティーンを毎日繰り返していましたが、この施設は定期的にイベントがあるので、いい刺激になっていると思います。

入居の手続き、ステップ

最初に資料請求を行いました。

祖父もすぐに気に入ってくれたので、家族で現地見学のため施設へ行き、空いている部屋や施設内を1日かけて見学しました。

トイレや風呂の位置を確認して問題なさそうだったので、1泊2日の体験入居をしました。

本人の入居の意思が固かったので、すぐに契約書や重要規定を確認。保証人などを決めて施設と契約し、実際に生活するために必要なオリエンテーションを受けました。

入居費など払い終えたら入居できるようになります。

入居して良かったこと

自宅にいると簡単なことまで家族に頼ってしまい、自分でやる癖を身につけにくいことが目につきました。

入居時自立型なので、原則として、身の回りのことなどはある程度は一人で行わなければなりません。

スタッフが1日に数回部屋を見に来てチェックしますが、自宅で家族に頼っていたことも自分で行っていると聞いて安心しました。

本人もひとりだとやる気が出るようで、毎回負担がないか聞きますが、苦ではないとのことです。環境の変化だけで改善できたので良かったです。

また、施設自体に対しても特に大変な思い、不満などを抱いたことはありません。

入居して大変だったこと

金額が入居前に想定した額よりも高額だったので、捻出した後はどのように節約するか考えました。

また、月に数回面会に行きますが、周辺が開けており幹線道路が近いことから、時間帯によっては渋滞してしまいます。

さらに、本人が欲しいものは施設のスタッフではなく家族が買いに行きます。はっきりと物がわからないときは、施設に行って詳細を聞いてから買い物に行かなければなりません。

入居を検討しているかたへのアドバイス

まずは資料請求と施設を見学することが大事です。

見学は当然本人も連れて行き、実際に入居を考えている部屋やよく使うであろう共有部分を重点的に周りましょう。

実際に入居してから「ここが嫌だ」「ここは使いづらい」などと不安が出てからでは遅いと思います。

また、面会時間も同様に調べましょう。施設によってバラバラですし、高齢者は昼寝をすることが多いので、どんなに良い施設でも、昼寝している時間にしか面会できない施設は避けるべきです。

<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用

体験入居のときは、4,400円と食事代2,000円前後がかかりました。

体験を終え、実際に申し込みするときには、申し込み金として100,000円振り込みました。

入居一時金として約25,000,000円、介護費用として5,500,000円、健康管理費に660,000円です。入居一時金は部屋によって大幅に変わります。

※体験談による、利用者の施設入居時の情報です。

有料老人ホームについて知りたいかたはこちらをご覧ください。

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