友人がインターネットで探して教えてくれた、高齢者向け有料賃貸住宅。高齢者向けの住居は大半が分譲タイプで費用が高額のなか、比較的安い費用で暮らせる高齢者向け有料賃貸住宅だったとI.I.さんは話します。しかし居室の壁が薄く隣の住居の物音が筒抜けで困っているそうです。
高齢者向け有料賃貸住宅は手頃な価格が魅力。しかし他の人との生活は不便に感じることも。
【プロフィール】
<入居者>本人
<施設種類>高齢者向け有料賃貸住宅
<入居年齢>70代
<介護度>要支援2
<入居期間>2017年8月~
<居住地域>神奈川県
<話を聞いたかた>本人
※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。
入居者との関係
私自身です。
医療的ケア・疾患、症状など
脳梗塞を起こして以来半身不随の後遺症で悩まされています。
入居を決めた時期と理由
63歳のときに脳梗塞を患って以来、半身不随の後遺症で悩まされています。
以前は持ち家で暮らしていたのですが、この後遺症のために一人暮らしができなくなったため、高齢者向け有料賃貸住宅に引っ越しました。
ここでは介護スタッフに身の回りの支援をしていただき、バリアフリーの室内で快適に暮らせます。
入居の決め手となったのは友人に相談したときに、今現在入居している施設を教えてくれました。自分では探し出せなかったと思います。
施設の探し方
同じ年齢の友人に相談して、高齢者向け有料賃貸住宅の存在を知りました。
私があまりインターネットに詳しくないので、インターネットに詳しい友人に私の悩みや希望などを伝え、施設を調べてもらいました。
10件程度の高齢者向けマンションなどを見せてくれましたが、大半が分譲タイプになっていて高額な費用が必要でした。そのなかで安い金額で暮らせる賃貸タイプを見つけ、入居に至りました。
また、施設見学ができるところを優先しました。
入居の手続き、ステップ
実際に入居する前に、施設を訪れてスタッフの方と面談しました。
一度入居すると生涯にわたって暮らせることがわかり、親から受け継いでいた持ち家を処分することから入居準備を進めました。
希望した当初は満室ですぐには入居ができないと言われましたが、半年ほど空室が出るのを待ち入居できました。
その間に不動産会社に依頼して持ち家の売却手続きも進め、移り住むまでに約1年ほどの期間を費やしました。
入居して良かったこと
良かったと思えることは、24時間いつでも介護スタッフの支援を受けられることです。
住宅内にデイケアーセンターもあり、介護スタッフもいつでも居ます。
昼間はケアケアセンターで運動をしたり、ほかの入居者と一緒にカラオケを楽しんだりしています。
半身不随を患っているため、一人で入浴できませんが、室内にあるインターホンで介護スタッフを呼べば介助してもらえるのがとても嬉しいところです。
入居して大変だったこと
いわゆるアパートなので、隣室との壁が薄く毎日騒音に悩まされていることです。
私が暮らしている賃貸アパートは、軽度の認知症のかたも入居できます。隣人が認知症のかたで、真夜中でも大きな声で叫んだり壁にものをぶつけたりしている音がします。
完全個室になっているとはいえ、壁が薄いので物音は筒抜けです。できれば別の部屋に移って静かに暮らたいと思いますが、入居者の都合で部屋を変えることはできないといわれました。
入居を検討しているかたへのアドバイス
自分ひとりで決めるのではなく、家族やお友達などに相談してから、介護施設に入居すると良いと思います。
ほとんどの施設は見学させてくれますが、そこで実際の生活模様や必要な費用などをしっかりと尋ねることも大切です。
それまでの生活とは異なり、少なくとも集団生活をすることになるので、不便に感じることを妥協する気持ちも必要です。
いろいろな高齢者施設があるので、どこが自分にとって快適に暮らせる空間となるのかを考えることも大切です。
<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用
賃料(月額)68,000円〜94,000円
敷金 賃料の3カ月分
これ以外に共益費、生活支援サービス費がかかります。
世帯の収入によって、家賃負担を軽減するため、施設のある自治体が家賃の一部を補助します。
※介護カレンダー編集部調べ
★高齢者向け有料賃貸住宅について詳しく知りたいかたは、こちらをご覧ください。