介護施設のクラスター、4週連続で増加 厳しい状況なお続く

介護施設のクラスター、4週連続で増加 厳しい状況なお続く

厚生労働省は2022年4月27日、全国の高齢者施設でこれまでに発生した新型コロナウイルスのクラスターの件数を公表した。

25日0時までの直近1週間で156件。前週から2件増とほぼ横ばいだった。

増加はこれで4週連続。高齢者らへのワクチンの追加接種は進んだものの、新規感染者数に増加傾向が表れている地域もあるなど予断を許さない状況が続くなか、高齢者施設の厳しい状況も未だ改善へ向かっていない。


厚労省のアドバイザリーボードは27日の会合で目下の感染動向を踏まえ、「全ての地域で昨年夏のピークよりも高い状況が続いていることや、特に増加と減少を繰り返す地域が多いことも踏まえ、引き続き今後の動向を注視する必要がある」と指摘。あわせて、「高齢者施設への迅速な医療支援体制の強化・徹底が求められる。医療関係部局と介護関係部局が連携し、地域の関係者とも協議しつつ進めていくことが重要」と促した。
 
政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は27日の会見で、ゴールデンウィークの連休中も基本的な対策を続けて欲しいと広く国民に要請。「もうマスクを取っていいし、3密なんていうことも考えなくていい、という状況になるにはまだ少し時間がかかる」と引き締めた。

情報提供元:介護のニュースサイトJoint

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