加藤勝信厚生労働相は9日の閣議後会見で、新型コロナウイルスの第8波とインフルエンザの同時流行が今冬に生じると懸念されていることについて、警戒感を持って必要な備えをしていく意向を表明した。「両方とも感染が広がる事態を想定しながら対策を考えていくことが必要だ」と述べた。
新型コロナとインフルの同時流行をめぐっては、政府対策分科会の尾身茂会長が8日、発生の可能性に言及して対策を議論するよう促した経緯がある。
加藤厚労相は会見で、「今は目の前の第7波への対策に全力を注いでいるが、新型コロナの新たな波も今後起こり得ると指摘されており、それはその通りだ」と言明。「これまで抑えられていたインフルエンザが今年は流行するのではないか、と言われている。今シーズンは流行が前倒しとなる可能性もある」との認識も示した。
インフルエンザについては、ワクチンの接種を希望する高齢者に早期の予約などを呼びかけていくと説明。「ワクチン接種の促進を図っていきたい」と語った。
提供元:介護のニュースサイトJoint