厚生労働省は30日、介護保険の運用実績などを明らかにする「事業状況報告」の最新データを公表した。
それによると、昨年3月末時点の要支援・要介護認定者数は694万人。前年同月からおよそ5万人増加し、これまでで最も多くなった。
給付費や利用者の自己負担などをあわせた介護保険の費用額は、2022年度の累計で11兆3778億円。前年度から940億円増え、過去最高を更新した。
費用額から利用者の自己負担などを除いた給付費は、同じく2022年度の累計で10兆5100億円。前年度から783億円増加し、こちらも過去最高を更新した。
高齢化の進展に伴い、介護保険の費用額はこれから更に膨張していく見通し。少子化が加速する中で負担をどう分かち合うか、保険給付の範囲をどう考えるかなどが大きな課題となる。
提供元:介護のニュースサイトJoint