枝野氏、介護施設のクラスター多発で政府を追求 首相「大変申し訳無い」

枝野氏、介護施設のクラスター多発で政府を追求 首相「大変申し訳無い」
《 立民・枝野幸男代表(2020年9月撮影)》

立憲民主党の枝野幸男代表は2021年5月10日の衆院予算委員会で、高齢者施設で新型コロナウイルスのクラスターが続出して少なからぬ死者が出ていることについて、政府の責任を追求した。

早期のPCR検査の徹底など、従前からあった各方面の提案を速やかに受け入れなかったことが現状を招いたと指摘。菅義偉首相に対し、「入院もできずに亡くなられた方へ、無念の思いで見送らざるを得なかった介護施設の職員へ語りかけて」と迫った。

これを受けた菅首相は、「療養中、待機中にお亡くなりになられた皆様に心からご冥福をお祈りします」と述べた。昨年9月の首相就任以降、介護施設だけでなく多くの死者が出ていることについて、「大変申し訳無い」と陳謝した。

枝野代表は質疑の中で、兵庫県神戸市や大阪府門真市で発生した大規模クラスターを例にあげ、「我々野党は1年前から定期的なPCR検査を提案してきた。政府は最近になってそれを急ぐと言い始めたが、結果的に間に合っていない」と問題を提起。「1年前から検査を幅広く行っていれば、医療体制を強化していれば亡くならなかった方もいたはず。少なくとも状況は全く違っていた。甚だ残念だ」と厳しく批判した。

情報提供元:介護のニュースサイトJoint

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