
このところ、あーちゃんは言葉そのものが頭の中から抜け落ちているようで、ピンときていない様子。なんとか意思疎通ができるままでいてほしいのですが……。
先日、認知症を診てもらっている病院に行きました。この病院は、以前あーちゃんがダンスのレッスンに通っていたときに乗り継ぎで使っていた駅にあるのですが、以前はひとりで自宅から来て待ち合わせをすることがなんとかできていたあーちゃんも、今はもう自分がどこにいるのかわからない様子です。でも、駅の名前を聞いたらダンスの記憶だけがよみがえったのか「そういえば私ねえ、ダンスをやめちゃったのよ」と、突然言いだしました。
もちろん、あーちゃんがダンスをやめたことは私たちだってよく知っています。だって、やめる連絡をしたのは姉・なーにゃんだから……。あーちゃんの中では「発表会の参加を断ったら、先生が感じ悪くなったから」やめたことになっているようですが、先生は発表会に出なくても構わないと言ってくれていて、回数を減らしてもいいからレッスンを続けてほしいと言ってくださっており、まったく違う記憶に書き換えられているようでした。
そして、ダンスの先生夫婦を囲んで生徒皆のおごりで飲みに行くことがよくあったらしく、あーちゃんはそれが嫌だったという話をし出しました。「皆で先生ご夫婦をオイショオイショするのが嫌だった」と言うのですが「オイショオイショ」とは……? なんだかかわいい言葉があーちゃんの口から出てきました。おそらくヨイショのことだと思いますが、あーちゃんはこのごろ単語をどんどん忘れていってしまっていて、会話が成り立たないことも多くなっているのです。あーちゃんの頭の中から、言葉そのものが抜け落ちていってしまっているのは、とても悲しいです……。
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ただの言い間違いであれば、かわいくてほっこりしますが、それが言葉を忘れ始めていることを意味していると思うと、複雑な気持ちになってしまうのは理解できるのではないでしょうか。症状が進行していくことを覚悟していたとしても、実際にその様子を目の当たりにするのはつらいですね。
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