家族がサポートできないのであれば、本人が多少嫌がっても施設に入居すべき【介護施設探しの体験談】

家族がサポートできないのであれば、本人が多少嫌がっても施設に入居すべき【介護施設探しの体験談】

認知症が進んだおじいさまを家族で介護されてきた愛媛県のK.S.さん。
仕事のある家族でのサポートが難しくなり、要介護1のおじいさまは通院していた病院内の介護医療院に入居されました。

家族がサポートできないのであれば、本人が多少嫌がっても施設に入居すべき

【プロフィール】
<入居者>祖父
<施設種類>介護医療院
<入居年齢>70代
<介護度>要介護1
<入居期間>2015年12月頃~2016年6月頃
<居住地域>愛媛県
<話を聞いたかた>孫

入居者との関係

祖父です。

医療的ケア・疾患、症状など

物忘れが激しくなってしまい、忘れ物や鍵の閉め忘れをはじめとして、生活にさまざまな支障が出るようになりました。

入居を決めた時期と理由

家族は、仕事などの都合上、祖父の世話をすることができない状況でした。
仕事を休むなどのフォローもそれ以上は難しい状態だったのです。

祖母自身もそれほど元気があるわけではなく、病気を繰り返しながら働いていたこともあり、祖父の面倒を見ながら生活をすることは困難だと判断、祖父に施設に入居してもらうことになりました。

祖父が通っている病院に祖母が相談したところ、入居できるということだったので、そこでお世話になることに決定しました。

施設の探し方

祖父が通っていた病院を利用しました。探したというよりは、どうにかしたいと考えて病院の先生に相談したところ、その病院に入居することができると教えてもらえました。

祖母だけで付き添う場合でも、車がなくても徒歩やタクシーなどで通うことができる、家から近い場所ということで選んだ病院です。

入居の手続き、ステップ

認知症であることがわかってからしばらくは、私も祖父の世話をしていました。午前中は祖母、午後からは私たち孫、ときには両親が休みをとって世話をすることもありました。

そのような期間を数か月続けたのち、祖母が医師に相談して入居が決定したのです。すぐにでも入居可能ということだったので、その数日後には祖父は入居しました。もともと通っていた病院だったので、かなりスムーズに入居することができたと思います。

入居して良かったこと

しっかりとしたサポートを受けることができた点が良かったと思います。
やはり、認知症は進行していくので、どんどん目が離せない状態になっていきます。生活のためには誰も仕事などを辞めることができませんから、もし入居していなければ祖父がひとりで過ごす時間が生まれていてもおかしくなかったはずです。

入居できたことによってスタッフのサポートを受けることができるようになり、祖父にとっても家族にとっても安心できる生活になったと感じています。

入居して大変だったこと

ときどき祖父が入居を嫌がったことです。ふとした瞬間に無理やり病院に連れて行かれたと騒ぐことがあり、なだめるのが大変でした。

祖父も納得して入居したのですが、日が経つにつれて事実とは異なる発言が増え、家に戻りたいと言う回数が増えるようになったことが大変だったと感じています。

なだめることはもちろんですが、その状況に胸が痛くなったり、もっと良い方法があったのではないだろうかという葛藤があり、精神的に大変な思いをしました。

入居を検討しているかたへのアドバイス

家族がサポートすることができないのであれば、本人が多少嫌がったとしても、入居すべきだと感じています。目を離すと危険ならば、自宅ではなく然るべき施設でサポートを受けたほうが良いです。

自宅に帰りたくなることもあるはずですが、無理をしてサポートすることによって事故が起こってしまったり、家族が倒れてたりしてしまっては意味がありません。
信頼できる介護施設に入居することで、家族みんなの身体や心を大切にする必要があると感じています。

※入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

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