厚生労働省は2021年6月16日、全国の高齢者福祉施設で発生した新型コロナウイルスのクラスターの件数が、今月14日時点で1691件にのぼったと発表した。
発表されたクラスター件数は、同一の場で2人以上の感染者が出たと報告された事例などを国が集計したもの。
高齢者福祉施設は前週(6月7日)と比較して20件増。1週間の増加幅としては、今年に入ってからの最少タイ(*)となっている。
* GW中のみ集計が行われておらず、5月10日に2週分のデータが公表された。この2週間の増加幅は105件。
今年の高齢者福祉施設のクラスター件数を週単位でみると、1月から2月上旬が顕著に多かったことが分かる。その後は相対的に低い水準に留まっていたが、4月下旬からGW明けにかけて再び増加。6月に入ってからは低下傾向に転じた。
国内の新規感染者数の動向が影響を与えているとみられる。新たな変異株の拡大や緊急事態宣言の解除などもあって先行きは不透明。ワクチン接種の進展によってクラスターが減り、重症者も少なくなっていくかどうかが大きな焦点となる。
情報提供元:介護のニュースサイトJoint