新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織(アドバイザリーボード)は2022年3月6日、直近の感染状況の分析を新たに公表した。
全国の新規感染者数は直近1週間で10万人あたり約259人。前週比が1.08と増加傾向になっているとした。
そのうえで、「昨年夏のピークより高い状況が続いている」「リバウンドの可能性も懸念される」などと指摘。「介護施設や医療機関での感染も継続している。高齢者へのワクチン追加接種が進んでいるが、今後の流行状況には注意が必要」と警鐘を鳴らした。
厚労省の最新の報告によると、全国の高齢者施設でこれまでに発生した新型コロナウイルスのクラスターは5310件。4日0時までの直近1週間では117件で、前週より33件多かった。増加は4週間ぶり。前週は10週間ぶりに2桁台へ下がったが、今週は再び3桁台に戻った。
専門家組織はこうした状況について、「BA.2系統への置き換わり、接触機会の増加が強く影響していると考えられる」と説明。国に対し、「介護施設での迅速な医療支援体制の強化・徹底が求められる」と改めて要請した。
情報提供元:介護のニュースサイトJoint