介護施設のクラスター減らず 8週連続で3桁台 横ばいで推移 厚労省

介護施設のクラスター減らず 8週連続で3桁台 横ばいで推移 厚労省

厚生労働省は2022年5月25日、全国の高齢者施設でこれまでに発生した新型コロナウイルスのクラスターの件数を公表した。

23日0時までの直近1週間で155件。これで8週連続の3桁台となった。全国的な感染状況はある程度の落ち着きをみせているものの、ハイリスクの高齢者らが多い介護現場では、クラスター件数が高水準のまま横ばいとなる厳しい状況が続いている。

対策を助言する厚労省の専門家組織(アドバイザリーボード)は、25日に開催した会合で現在の感染状況について、「ゴールデンウィーク後半以降の増加傾向は継続せず、全国的には一部の地域を除き減少傾向が続いている」と評価。一方、沖縄県や宮崎県など直近1週間の移動平均が昨年末からのピークを上回っている地域もあることを踏まえ、「今後の感染状況を引き続き注視する必要がある」と改めて警戒を呼びかけた。

会合では後藤茂之厚労相が、医師や看護師の往診・派遣を要請できる医療機関を事前に確保した高齢者施設などの情報を改めて公表。それによると、「確保した」と答えた高齢者施設などの割合は、前回の4月22日時点が65%だったのに対し、今回の5月24日時点では94%に増えていた。こうした結果を踏まえ後藤厚労相は、「引き続き医療提供体制の確保に努めていく」と述べた。

情報提供元:介護のニュースサイトJoint

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