高齢者への虐待が過去最多に。厚労省が高齢者に対する虐待への対応状況を発表

高齢者への虐待が過去最多に。厚労省が高齢者に対する虐待への対応状況を発表

平成30年度、高齢者が家族や施設の職員から虐待を受けた件数が1万7,870件と、過去最多となったことが厚生労働省の発表でわかった。

特に介護施設における虐待は、621件と前年度(510件)から21.8%も急増。なかでも、特別養護老人ホームが217件(34.9%)最も多く、次に有料老人ホームが143件(23.0%)と大きな割合を占めた。虐待の種別を見ると、「身体的虐待」が533人(57.5%)、「心理的虐待」251人(27.1%)、「介護等放棄」178人(19.2%)となった。また、被害を受けた高齢者927人のうち、女性が688人と74.2%に及んだ。虐待者は男性54.2%、女性40.7%であるが、介護従事者全体に占める男性の割合(20.6%)を考えると、相対的に男性の割合が高くなると言える。

一方、養護者(家庭)における虐待は、1万7,249件。発生原因は、「虐待者の介護疲れ・介護ストレス」が2,447件(25.4%)、「虐待者の障害・疾病」1,757件(18.2%)となった。虐待の種別は、「身体的虐待」が11,987人(67.8%)、「心理的虐待」が6,992人(39.5%)に、「介護等放棄」「経済的虐待」と続く。また、女性の被虐待者は76.3%。要介護度で見ると、「要介護3以上」が全体の38.2%となった。

平成30年度中に、養護者の何らかの虐待により、合計21人が死亡に至るなど深刻な高齢者虐待のケースも認められている。

参照:
平成30年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果
(資料1)平成30年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果
(資料2)平成30年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果(添付資料)

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