施設へ入居したことで祖父も家族も安心。他の入居者との交流イベントも刺激に【介護施設探しの体験談】

施設へ入居したことで祖父も家族も安心。他の入居者との交流イベントも刺激に【介護施設探しの体験談】
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千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス所長、老人ホームアドバイザーである石田治男さんが「老人ホーム」を探す際の考え方や欠かせない知識、実践的なテクニックを教えてくれました。また、家族や親戚などを老人介護施設へ入居させた経験がある方の体験談も紹介します。

脳梗塞で倒れた後、介護が必要となったS.A.さんのおじいさま。訪問介護を受けていましたが、おばあさまが亡くなり、近所に頼れる親戚もいなかったことから、できるだけ早く入居したいと、東京周辺で空きのある有料老人ホームを探されたそうです。

施設へ入居したことで祖父も家族も安心。他の入居者との交流イベントも刺激に

【プロフィール】
<入居者>祖父
<施設種類>介護付き有料老人ホーム
<入居年齢>80代以上
<介護度>要介護3
<入居期間>2014年10月~2020年5月
<居住地域>東京都
<話を聞いたかた>孫

入居者との関係

私の祖父です。

医療的ケア・疾患、症状など

脳梗塞で倒れたことがあり、それ以来自立生活が難しくなっていました。

入居を決めた時期と理由

それまで訪問介護で生活していた祖父ですが、祖母の死をきっかけに不安を感じるようになったようです。高齢者で一人暮らしをしていましたし、近所に頼れる親戚などもいなかったことから、できるだけ早く施設に入居できるように話を勧めていたところ、偶然にも空きが出た施設にお世話になることに決めました。
その際に自宅などの処分も済ませました。

施設の探し方

看護師や介護士などのスタッフが在籍していて、もしものときの医療体制が整っている有料老人ホームを探していました。入居当時、祖父は東京都内に住んでいて、自宅も手放す予定だったので、都内に限らず千葉県や神奈川県、埼玉県などに範囲を広げて、有料老人ホームを探しました。

その中ですぐに入居が可能なホームが見つかったのですが、やや予算オーバーだったので悩みましたが家族で話し合ってお世話になることを決めました。スタッフの対応が良かったことも決め手となりました。

入居の手続き、ステップ

最終的に祖父が住んでいた東京ではなく神奈川県の有料老人ホームに入居しました。WEBではなく、電話で問い合わせをし、すぐに施設を見学しました。その結果、特に問題がなさそうに感じられたので、体験入居はせずにすぐに入居申込書を提出しました。数日後にはスタッフに自宅を訪問してもらい、それまで訪問介護をしてくれていたスタッフを交えて面談が行われました。
その後は個別のケアプランなどを確認し、身の回り品などを用意して、引っ越しを済ませました。

入居して良かったこと

祖父が「安心して過ごせるようになった」と話をしていたこと。私たち親族も安心できたことです。施設は24時間スタッフが在籍しているので、もしものときにも安心感がありましたし、これまでのようにヘルパーさんが食事を用意してくれたのに食べ忘れてしまうようなこともなくなりました。

他の入居者のかたとの交流イベントも定期的に開催されていたことも、祖父にとっては良い刺激となっていたようです。

入居して大変だったこと

定期的な訪問などが必要となる点です。適度にホームを訪れて差し入れをしたり、話し相手になってあげたりするなどの必要があるので、忙しい時期などには億劫に感じてしまうこともあります。

在宅介護と比較すると楽ですが、時間があればこまめにホームを訪れて根気強く話し相手にならなければならないので、人によってはストレスとなってしまうこともあると思います。

またホームの責任者と性格が合わない場合は、事務連絡などのやり取りでさえ億劫になります。

入居を検討しているかたへのアドバイス

入居者本人の希望を大切にしてあげることや、リラックスした雰囲気で過ごせるようなホームを選ぶことが重要だと感じました。本人が入居することに強いストレスを感じてしまうようですと、寿命が縮まってしまいますし、入居させた親族に対して憎しみを抱くようになってしまいます。

また基本的には誤飲事故防止のためなどの理由で、食事があまりおいしくありません。適度にお見舞いをして果物などを差し入れるなどの気遣いも大切です。

※入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

★介護付き有料老人ホームについて詳しく知りたいかたは、こちらをご覧ください。

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