脳梗塞で身体が不自由になったことをきっかけに介護付き有料老人ホームに入居されたD.K.さんのおじいさま。予想していた以上に費用がかかるとのこと。本人が満足できる十分なサポートを受けるためには、費用が高額になることは覚悟が必要だとアドバイスしてくれました。
十分なサポートを受けられる施設に入居するには、費用が高額になる覚悟が必要<介護付き有料老人ホーム>【介護施設探しの体験談】
【体験者プロフィール】
<入居者>祖父
<施設種類>介護付き有料老人ホーム
<居住地域>福島県
<入居年齢>70代
<介護度>要介護3
<入居期間>2016年 7月〜
<話を聞いたかた>孫
※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。
入居者との関係
父方の祖父です。
入居を決めた時期と理由
脳梗塞になり体を自由に動かすことができなくなったので、介護施設に入居した方が良いと考えました。
家族が近くに住んでいればサポートすることもできましたが、他県に住んでいて通うことが難しかったことも入居のきっかけの一つです。
脳梗塞の症状はそこまで重度ではなかったのですが、70代に突入して何が起こるかわからないと感じ、一人で生活させるのは健全ではないのではと、介護付き有料老人ホームの入居を勧めました。
施設の探し方
本人が住んでいた福島県の中で入居できるところを探しました。
インターネットを活用して比較サイトを調べたり、資料請求をしたりして本人にどこがいいか決めてもらいました。その際に料金などの必要な情報は、私たちが細かく調べて、本人に負担をかけないようにすることを重視しました。
十分な情報を収集、祖父に提供できたので、短期間で決めることができました。ネットでも十分な情報が掲載されていたので、特に不満に感じることはなかったです。
入居の手続き
比較サイトで情報収集した後に、実際に施設に見学に行きました。
なるべく本人も一緒に連れて行くことを大事にしています。生活するのは本人なので、自分たちだけで見学に行っても意味がないと考えています。私たちが感じられなかったことも祖父は感じたようでしたので、一緒に見学をしたことは正解だったと感じました。
最初に良さそうだと感じていたところが、見学してイマイチだったので、実際に施設を見てみることは重要です。面倒に感じるかもしれませんが、安心して生活してもらうためには必要なことです。
入居して良かったこと
入居者2.5人に対して一人以上のスタッフが対応してくれるので、十分なサポートを受けることができています。
他の介護付き老人ホームだと3人や4人に対して一人のスタッフが対応しているので、スタッフ体制は重視するべきポイントです。
また、自然が多く過ごしやすいことも気に入っているようです。都会だと居心地が悪いと感じてしまうことがあるので、歳をとったら自然が多い場所の方が適しているのではないかと思います。
仲の良い入居者もいるみたいで良かったです。
入居して大変だったこと
介護付き有料老人ホームなので、費用はそれなりにかかっています。
月額料金は働いている親族で負担しているので、お金の負担は結構すると感じているのが正直なところです。多少覚悟はしていましたが、思っていたより費用がかかっています。
しかし栄養を考えた食事や身の回りのサポートをしてもらえるので、このくらいの負担は仕方ないと許容しています。
70代の本人に全額を負担させる選択はなかったです。今後もお金がかかることが出てくるかもしれませんが、お金の心配はさせたくありませんでした。
入居を検討しているかたへのアドバイス
日本は高齢化が進行し、長生きすることが当たり前になっています。
しかし、60代や70代になってくると介護が必要になるので、介護付き有料老人ホームに入居することは何も間違っていないと思います。
十分なサポートを受けるためには、費用が高額になることは覚悟してください。安く抑えたい考えは理解できますが、入居する人が不自由に感じることがないようにクオリティの高い施設に入居してもらった方が安心です。
安さだけで決めるのはおすすめできないです。
<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用
<目安>編集部調べ
●入居金(前払金) 300万円
●月額費用概算(一人)198,400円〜(部屋タイプによる)
※ 居室料、管理費、共益費、食費
※月額利用料以外に、介護保険自己負担分、おむつ代、医療費などの別途費用がかかります。