母のテレビの音で眠れず、騒音問題にも発展…在宅介護には家電の知識が必要だった【体験談】

母のテレビの音で眠れず、騒音問題にも発展…在宅介護には家電の知識が必要だった【体験談】
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介護施設や自宅での介護、介護について調べたり、介護を考えるきっかけになったことなどの体験談、マンガ記事をお届けします。

家族だけでなく、近所も巻き込む音問題

母のテレビの音で眠れず、騒音問題にも発展…在宅介護には家電の知識が必要だった【体験談】

スピーカーを母の前のテーブルに置くと、音量は少し改善されました。しかし、気が付くと母がテレビのリモコンで音をさらに大きくしてしまったり、スピーカーのボリュームを動かしてしまったり。私がテレビとスピーカーの両方から音が出るように設定してしまったので、聞きづらかったようです。

私も何とか夜眠れるように工夫しました。耳栓を装着したり、家の中でも静かな場所を探したり、夜は車で寝れば良いかと真夜中に布団を持って車で寝ようともしました。

でもある日、あまりのテレビのうるささに、母を大声で怒鳴りつけてしまったのです。「もう限界」と、夜は家に帰ることを兄に相談したところ、朝と夕、介護に入ってくれることになりました。このままだと私が壊れると思ったようです。

しかし、私が出て行った後にご近所から夜間のテレビの音で眠れないと苦情がありました。注意する私がいなくなったので、どんどん音が大きくなっていたようです。後からわかったのですが、スピーカーからのみ音が出るように設定すれば、本人だけに良く聞こえるようになるようでした。そこですぐに設定変更し、音量ダイヤルを固定しました。そのおかげで現在は騒音の問題はひとまず収まっています。

まとめ

介護というと、排泄や家事などを思い浮かべますが、私が今回苦しんだのは、思ってもいなかった「音」というトラブルでした。自分の家だけでなく、周囲の家にも迷惑を掛けてしまうため、音は大きな問題でした。私は何かあったときのためにご近所の方と電話番号を交換していたので、苦情が来た際、早めに対応できてよかったです。

今回のことで、ひとりでは在宅介護は難しいと実感。自分が元気なうちから相談できる人をなるべく多く持つこと、日ごろから介護の情報に敏感でいること、いつか介護される自分のためにも、母を通していろいろなことを学んでいきたいと思っています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

文/ころふじ

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