同世代が多い施設での暮らしを楽しむ母の様子がとても嬉しい【介護施設探しの体験談】

同世代が多い施設での暮らしを楽しむ母の様子がとても嬉しい【介護施設探しの体験談】
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千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス所長、老人ホームアドバイザーである石田治男さんが「老人ホーム」を探す際の考え方や欠かせない知識、実践的なテクニックを教えてくれました。また、家族や親戚などを老人介護施設へ入居させた経験がある方の体験談も紹介します。

要介護2で家族に負担をかけたくないというおかあさま。施設入居後は、同世代の仲間が多い施設での暮らしをとても楽しんでいると東京都のA.T.さんは話します。

同世代が多い施設での暮らしを楽しむ母の様子がとても嬉しい

【プロフィール】
<入居者>母
<施設種類>介護付き有料老人ホーム
<入居年齢>70代
<介護度>要介護2
<入居期間>2019年3月〜
<居住地域>東京都
<話を聞いたかた>長女

入居者との関係

実の母です。

医療的ケア・疾患、症状など

脚と腰の状態があまり良くありません。椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛があります。

入居を決めた時期と理由

母は60代になった頃から脚と腰の状態が悪く、何度か入院をしたこともありました。退院後は週に1回の通院生活になったのですが、自宅は古い家で、たくさんの段差や階段があるため、バリアフリーに改築するか、有料老人ホームに入居するかのいずれかを本人に決めてもらうことにしました。

本人は家族にあまり負担をかけたくないということで入居を希望しました。
有料老人ホームのほうが怪我をするリスクが少ないですし、おしゃべりが好きな母にとってはぴったりです。

施設の探し方

家族や親戚が会いに行きやすい場所であり、なおかつ評判が良いところを探しました。
母は貯金がありますし、亡くなった父の遺産もほとんど使っていなかったので、金銭的な問題はありませんでした。
また本人がなるべくきれいなところを希望していたので、全ての条件を満たす施設に決めました。

私と夫で施設を確認して、そのときに撮った写真などを使いながら母に説明をしました。資料や写真を中心に説明したのでわかりやすかったと思います。

入居の手続き、ステップ

インターネットで情報を集めて、条件を満たすところを探しました。

そのうえで、施設に電話、見学の予約を行いました。その後実際に施設を見学し、入居の日程を調整しました。もちろん本人が一緒のほうが良いですが、家族が代理で契約をすることは可能です。

そして入居に必要なものを用意して、引越しをするような感じです。入居後に必要なものを持っていくことはできますから、一度に全てを揃えようとしなくてもOKです。

入居して良かったこと

本人が楽しそうにしているのが一番嬉しいです。

これまで家族や親戚も離れて暮らしているため一人でいる時間が長かった母ですが、施設には同世代のかたがたくさんいるので、毎日おしゃべりを楽しんでいるようです。

母はコミュニケーション能力が高く、問題を起こすようなタイプではないので、誰とでも仲良くできます。おしゃべりが大好きなので、家にいるときより表情も明るいように感じます。本人も家より快適で過ごしやすいと言っています。

入居して大変だったこと

大変なことはほとんどありませんが、他人と共同生活をした経験がほとんどないので、知らない人が常に近くにいることに少しストレスを感じることもあるようです。

母はおしゃべりが好きで暇さえあれば誰かと話していたいタイプなのですが、お話をするのが嫌いな人に対しての気遣いはあまりできていないと感じます。
母に言ってもなかなか理解してくれないので、その点は少し苦労しています。
家族のアドバイスに、もう少し耳を傾けてほしいです。

入居を検討しているかたへのアドバイス

人気のある介護施設はすぐに埋まってしまうので、早めの行動を心がけることをお勧めします。

また、介護施設という言葉を嫌うお年寄りも多いので、なるべく「介護」「施設」という言葉は使わないように説明をしたほうが良いかもしれません。

家族も会いにいけるし、家よりも快適という点をアピールすれば、自然に話はまとまるはずです。各家庭によっていろいろ問題があるので、一概には言えませんが、基本的に本人の意思を尊重して周りも圧力をかけないことが理想です。

※入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

★有料老人ホームについて詳しく知りたいかたは、こちらをご覧ください。

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