特養の一番の魅力は、入居金不要で利用料金が抑えられること【介護施設探しの体験談】

特養の一番の魅力は、入居金不要で利用料金が抑えられること【介護施設探しの体験談】
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千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス所長、老人ホームアドバイザーである石田治男さんが「老人ホーム」を探す際の考え方や欠かせない知識、実践的なテクニックを教えてくれました。また、家族や親戚などを老人介護施設へ入居させた経験がある方の体験談も紹介します。

3カ月しかいられない老健から、ケアマネの紹介で、特別養護老人ホームへ入居したおばあさま。入居金不要で利用料金が抑えられることが、特養の何よりの魅力だとI.I.さんは話します。

特養の一番の魅力は、入居金不要で利用料金が抑えられること

【プロフィール】
<入居者>祖母
<施設種類>特別養護老人ホーム(特養)
<入居年齢>80代以上
<介護度>要介護4
<入居期間>2019年10月〜
<居住地域>北海道
<話を聞いたかた>孫

入居者との関係

祖母です。

医療的ケア・疾患、症状など

特に疾患はありませんが、年齢における介護が必要です。

入居を決めた時期と理由

老人保健施設に一時療養目的で入っていましたが、原則3カ月しかいられないこと、また、直接介護していた叔母が病気で入院し自宅での介護が難しくなってしまいました。

老人保健施設からの勧めで、近くにできた特別養護老人ホームに入れることになり、見学会などで内見したり、サービス内容やスタッフの人柄などを確認したうえで、この施設に祖母に入ってもらうことになりました。

施設は新しくスタッフの方も非常に親切です。

施設の探し方

札幌市内に親族が集まって住んでいることもあり、できるだけ誰でもお見舞いに通いやすい環境にある特別養護老人ホームを探していました。

以前入っていた老人保健施設は少し独特な場所にあり、高齢の親族などは気軽に訪れることができないことも悩みの種だったので、アクセスしやすい場所にある施設で、比較的新しい設備が揃っている場所を選ぶようにしました。

以前の老人保健施設は施設も古く、冷暖房機器が不足していたのでその部分も注目しました。

入居の手続き、ステップ

特別養護老人ホームに入るまでのステップは、資料請求や施設の情報を収集後、施設を実際に見学しました。体験入居はできなかったので、内部を一緒に確認したうえで入居を決め、契約を済ませました。

担当してくれたケアマネージャーさんが紹介してくれたこともあり、自分たちでいちから探す手間もなく、親族が通いやすい場所にある施設を見つけることができたので良かったです。

入居して良かったこと

特別養護ホームに祖母が入ることができて良かった点は、他の施設に比べて利用料が安いことです。入居一時金などが不要なため、他の介護施設と比較しても費用を抑えられることが一番ありがたかったです。

また、長期入所が可能なので一旦入所すれば、病気療養など入院が必要にならない限り退所の心配がないこともメリットです。

さらには、普段在宅介護をしているかたが一時的に介護をできなくなった場合にも、ケアマネージャーを通してショートステイの予約を入れられるという点も便利だと思っています。

入居して大変だったこと

ケアマネージャーの紹介ですぐに入居できましたし、利用料金も安く、また親戚が通いやすい場所にあるなど、言うことはありません。

入居を検討しているかたへのアドバイス

介護施設への入居を考えている場合、施設の特徴や入居する人の状態や年齢などによって適切な施設が異なります。

特に特別養護老人ホームの場合は利用料金が安く非常に魅力的な施設ですが、「要介護度が3以上の人」に限定されているので、要介護度2以下の人は一部例外を除いて入居ができないなど狭き門です。

医療処置が常時必要なら医療施設が整っている他の施設と比べることもおすすめします。特別養護老人ホームでは本格的な医療行為は受けられないので、持病がある場合は、入る施設をしっかり選ぶようにしましょう。

※入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

★特別養護老人ホーム(特養)について詳しく知りたいかたは、こちらをご覧ください。

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