お父さまが亡くなったことでメンタルが参ってきたお母さまの様子を見て、老人ホーム入所の検討を始めたというM.A.さん。忙しい時間の合間を縫って入所候補を選び、そのなかから新しく快適に過ごせそうなホームを選んだそうです。社交的なお母さまは、ホームでのたくさんのお友達ができてお父さまを亡くした悲しみも少しずつ癒えてきているようだと、M.A.さんは胸を撫でおろします。
ホームでたくさんの入居者と過ごしながら夫を亡くした悲しみを癒やしている<介護付き有料老人ホーム>【介護施設探しの体験談】
【体験者プロフィール】
<入居者>母
<施設種類>介護付き有料老人ホーム
<居住地域>兵庫県
<入居年齢>70代以上
<介護度>自立
<入居期間>2020年8月~
<話を聞いたかた>長女
※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。
入居者との関係
母です。
入居を決めた時期と理由
父が亡くなったことでメンタルが参ってしまったことをきっかけに、母の老人ホームへの入居の検討を始めました。
母はとても寂しがり屋で、父がいないと何もできない人なんです。このまま一人で放っておくと鬱になってしまうのではないかと、老人ホームに入所させることを決意しました。
本来母は社交的なので、ホームでも友達をたくさん作り、毎日楽しく過ごせるのではないかと思いました。少しでもホームで人と触れ合い、寂しさがまぎれたらという思いでした。
施設の探し方
母の住まいの近くでホームを探していましたが、私の住まいとは離れていたので、何軒もホームを見て選ぶことができませんでした。
そこでネット検索を利用し、候補を絞っていきました。最終的には3軒に絞り、母を連れて施設見学に行きました。母と私が最終的に入居を決めたのは、そのなかでも新しく、きれいで快適に過ごせそうな施設でした。
入居の手続き
70代後半の母が老人ホームに入居すれば、もう家に帰ってくることはないだろうと考え、母と相談のうえ、自宅の売却を行いました。
父の退職金と自宅の売却額を合わせると5,000万前後あったので、母が亡くなるまでお世話になることができるだろうと確信しました。
古い家で長年住んでいて、物がたくさんあったので母に都度了解を得て廃棄処分していくのが、入居までに非常に苦労した点です。ホームにもたくさん私物を持っていきたいと言う母を説得するのも大変でした。
入居して良かったこと
2019年にオープンしたという比較的新しいホームで、母が気持ちよく生活できている点です。
母は昔から歯が悪いのですが、ホームではソフト食にしていただいて食生活も快適なようです。
入所後、たくさんお友達ができて毎日会話を楽しむことで、父が亡くなった悲しみも少しずつ癒えているのも目に見えてわかります。
居室に緊急通報装置などが備えられている点も、生活するための安心材料になっています。
入居して大変だったこと
大変なことは、お金が非常にかかるということです。
父の退職金と家の売却額を合わせて5,000万円前後ありましたが、入所に際し1,500万円前後のお金が必要でした。月額利用料も20万円前後かかります。先が見えないだけに、これからどれだけの支出になっていくかが不安です。
入居を検討しているかたへのアドバイス
やはりお金がないと大変だということです。
幸いにして私の母は5,000万円の貯蓄があったので、スムーズにハイグレードな老人ホームに入居することができました。
しかし自己資金がない方は、このようにサービスが充実したホームに入居するのは難しいのではないかと思います。やはり若いころから将来を見据え、老後どう生活したいのか親子で話し合い、それなりの貯金をしておくことが大事だと思います。
<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用
■前払い方式(75歳未満)
・入居金:1,364万円
・月額利用料:210,000円
※家賃相当額、管理費、食費
編集部調べ